はじめに
インドネシアの首都ジャカルタは、東南アジアの経済成長の中心地として急速に発展しており、世界中から多くの駐在員ファミリーが移住しています。お子様の教育環境を重視する国際的な家庭にとって、質の高いインターナショナルスクール選びは最重要課題の一つです。
本記事では、2025年最新情報に基づいて、ジャカルタで最も評価の高いTop10インターナショナルスクールをご紹介します。各学校の特色、カリキュラム、施設、そして授業料まで詳しく解説いたします。
1. ジャカルタ・インターカルチュラル・スクール(Jakarta Intercultural School – JIS)
学校概要
1951年創立の歴史あるインターナショナルスクールで、北米およびその他の国際的なカリキュラムモデルを採用しています。インドネシア法に基づいて設立された財団法人として運営されており、オーストラリア、イギリス、アメリカの3つの設立大使館の代表を含む13名の理事会によって運営されています。
カリキュラムと特色
- 対象年齢: プレキンダーガーテン〜12年生(3〜18歳)
- カリキュラム: 北米式カリキュラム、国際バカロレア(IB)ディプロマ、アドバンスト・プレイスメント(AP)コース
- 使用言語: 英語(キンダーガーテンからインドネシア語・文化の授業が必修)
- 認定: WASC(西部学校・大学協会)とCIS(国際学校評議会)による完全認定
施設
3つのキャンパス、総面積63エーカー、教室数250以上、劇場4つ、カフェテリア3つ、テニスコート3面、体育館4つ、運動場6面、プール3つ、STEAM専用建物、最新の科学実験室、デザイン技術ワークショップ、メイカースペース、図書館4つ(蔵書総数130,000冊)
2025年度授業料
- アーリーイヤーズ: 245,700,000〜317,500,000ルピア
- キンダーガーテン: 428,500,000ルピア
- 小学校(1〜5年生): 447,800,000ルピア
- 中学校(6〜8年生): 510,000,000ルピア
- 高校(9〜12年生): 510,800,000ルピア
その他の費用
- 入学申請料: 5,300,000ルピア(返金不可)
- 英語追加学習プログラム(EAL): 71,318,000ルピア(一回限り)
2. ブリティッシュ・スクール・ジャカルタ(British School Jakarta – BSJ)
学校概要
英国の教育伝統を持つ独立系インターナショナルスクールで、世界各国の2〜18歳の子どもたちを対象としています。ジャカルタ南西部7kmに位置する18ヘクタールの広大なキャンパスを有しています。
カリキュラムと特色
- 対象年齢: 2〜18歳
- カリキュラム: 英国ナショナルカリキュラム、ケンブリッジIGCSE、Aレベル、国際バカロレア(IB)ディプロマ
- 使用言語: 英語
特徴
優秀な学業成績で知られ、学生たちはGCSEとAレベルで consistently高い成績を収めています。また、コミュニティエンゲージメントを重視し、学生の間に社会的責任感を育んでいます。
2025年度授業料
127,778,000〜471,704,000ルピア
3. オーストラリアン・インターナショナル・スクール(Australian International School – AIS Jakarta)
学校概要
ジャカルタで唯一のオーストラリアンカリキュラムを提供する学校として、幼児教育から中等教育まで幅広く対応しています。オーストラリア駐在員やオーストラリア式教育を希望する家庭に特に人気です。
カリキュラムと特色
- 対象年齢: 3〜18歳
- カリキュラム: オーストラリアンカリキュラム(プレスクール〜10年生)、IB ディプロマ(11〜12年生)
- 使用言語: 英語
- 認定: 国際バカロレア(IB)ワールドスクール、国際学校評議会(CIS)認定
2025年度授業料
初年度: 164,890,000ルピア(一回限りの追加費用含む)
4. ACGスクール・ジャカルタ(ACG School Jakarta)
学校概要
キンダーガーテンから13年生まで最高レベルの教育経路を提供し、南ジャカルタで世界クラスの教育を求める学生にとって卓越した選択肢です。1994年以来、400以上のケンブリッジとIBアワードを獲得しています。
カリキュラムと特色
- 対象年齢: 3〜18歳
- カリキュラム: ケンブリッジ国際カリキュラム、国際バカロレア(IB)プログラム
- 使用言語: 英語
- 特徴: グローバルグループの一員として、5大陸100以上の学校とのネットワーク
2025年度授業料
- キンダーガーテン3: 158,015,800ルピア/年
- キンダーガーテン4: 191,007,100ルピア/年
- 1年生: 283,039,300ルピア/年
- 2年生: 288,248,600ルピア/年
- 3〜4年生: 351,918,000ルピア/年
- 5年生: 355,390,900ルピア/年
- 6年生: 358,863,800ルピア/年
- 7〜10年生: 371,018,900ルピア/年
- 11年生: 374,491,700ルピア/年
- 12〜13年生: 375,649,300ルピア/年
支払い条件
- 年間一括払い:2025年7月1日まで
- 2学期分割払い:2025年7月1日と12月12日
- 早期支払い割引:2025年5月12日までの支払いで2.5%割引
5. SISケラパガディン(SIS Kelapa Gading)
学校概要
K-12認定私立学校で、英語を教授言語とし、ケンブリッジ国際スクールかつIBワールドスクールの両方の認定を受けています。
カリキュラムと特色
- 対象年齢: 2〜18歳
- カリキュラム: IB、英国式、シンガポール式カリキュラム
- 使用言語: 英語
- 特徴: ジュニアカレッジ学生向けのダイナミックな図書館が共同作業スペースとして機能
授業料
学校は授業料を公開していないため、直接問い合わせが必要です。
6. ビナ・バンサ・スクール(Bina Bangsa School – BBS)
学校概要
2001年創立で、グローバルな視野を持った国内教育を子どもたちに提供したいという家族の願いを満たすために設立されました。現在、ジャカルタ、マラン、スマラン、バンドン、バリクパパンに6つの関連キャンパスを持ち、総在籍者数は約4,000名です。
カリキュラムと特色
- 対象年齢: 2〜18歳
- カリキュラム: シンガポール教育システムの厳格な基準に基づく国際カリキュラム、ケンブリッジIGCSEとAレベル試験対応
- 使用言語: 英語、インドネシア語、中国語(三言語教育)
- 特徴: キリスト教の信仰を中心的価値体系として統合した学術訓練
授業料
学校は2025/2026年度の授業料を公開していません。直接学校に問い合わせることをお勧めします。
7. ACSジャカルタ(ACS Jakarta)
学校概要
IBワールドスクールかつ認定ケンブリッジセンターとして、3〜18歳の学生に対応しています。東ジャカルタ南部の緑豊かな大きなキャンパスに位置し、北ジャカルタと南ジャカルタエリアから有料道路を利用して容易にアクセス可能です。
カリキュラムと特色
- 対象年齢: 3〜18歳
- カリキュラム: ケンブリッジ国際カリキュラム、IB ディプロマプログラム
- 使用言語: 英語
2025年度授業料
242,000,000〜295,000,000ルピア(学年により異なる)
その他の費用
- 5年生、7年生、9年生、11年生の必修キャンプ: 700〜1,600米ドル(学年とキャンプ地により異なる)
8. ノルド・アングリア・スクール・ジャカルタ(Nord Anglia School Jakarta)
学校概要
世界66校のプレミアム国際学校を擁するノルド・アングリア教育ネットワークの一員で、英国式カリキュラムに従い、ナーサリーから8年生までの学生にサービスを提供しています。
カリキュラムと特色
- 対象年齢: 18ヶ月〜12歳
- カリキュラム: 英国式カリキュラム
- 使用言語: 英語
- 特徴: 個別学習アプローチで知られ、各学生のユニークなニーズに合わせた教育体験を提供
2025年度授業料
79,134,000〜215,309,000ルピア
9. グローバル・ジャヤ・スクール(Global Jaya School – GJS)
学校概要
ジャカルタのIBワールドスクールとして、国際コミュニティで価値あるチームメンバーかつリーダーとして参加できるよう学生を準備する優秀な学術および課外プログラムの提供に専念しています。
カリキュラムと特色
- 対象年齢: 3〜18歳
- カリキュラム: IBプライマリーイヤーズプログラム(PYP)、ミドルイヤーズプログラム(MYP)、IBディプロマプログラム(DP)
- 使用言語: 英語
- 所在地: タンゲラン、ビンタロジャヤセクター9
授業料
詳細な授業料については学校に直接お問い合わせください。
10. ビーコン・アカデミー(Beacon Academy)
学校概要
2007年創立で、北ジャカルタエリアでの真に国際的で革新的な学校の必要性に応えるために設立されました。このIBワールドスクールは、K-12の学生の教育過程のさまざまな段階でIB、モンテッソーリ、ケンブリッジプログラムのミックスを実際に使用しています。
カリキュラムと特色
- 対象年齢: キンダーガーテン〜12年生
- カリキュラム: IB、モンテッソーリ、ケンブリッジプログラムの混合
- 使用言語: 英語(インドネシア語、中国語、ヒンディー語、フランス語も学習可能)
- 特徴: 10年生入学者向けのファウンデーションプログラム(Oxford AQA GCSE)
所在地
北ジャカルタ、ケラパガディン、Jl. Pegangsaan Dua No. 66
インターナショナルスクール選びのポイント
1. カリキュラムの選択
- IB(国際バカロレア): 世界的に認められた大学入学資格
- 英国式: IGCSEとAレベル、英国系大学進学に有利
- アメリカ式: APコース、アメリカ系大学進学に有利
- オーストラリア式: オーストラリアの大学システムとの親和性
2. 言語環境
ほとんどの学校で英語が主要教授言語ですが、インドネシア語学習は必修です。一部の学校では中国語やその他の言語教育も提供しています。
3. 施設と環境
最新の科学実験室、図書館、体育施設、芸術施設、技術設備など、子どもの全人的発達を支援する環境が整っているかを確認しましょう。
4. 大学進学実績
卒業生の大学進学率や進学先大学のレベルを確認することで、学校の教育の質を測ることができます。
5. 課外活動
スポーツ、芸術、音楽、ボランティア活動など、学業以外の活動も子どもの成長に重要な役割を果たします。
まとめ
ジャカルタのインターナショナルスクールは、世界トップレベルの教育を提供しており、多様な選択肢があります。授業料は年間150万円から600万円程度と幅がありますが、質の高い教育、充実した施設、国際的な環境を考えると適正な投資といえるでしょう。
学校選びの際は、お子様の年齢、学習スタイル、将来の進学希望、ご家族の教育方針などを総合的に考慮して、最適な学校を選択することをお勧めします。多くの学校でキャンパス見学や体験授業を実施していますので、実際に足を運んで学校の雰囲気を確認することも重要です。
ジャカルタでの新しい生活が、お子様にとって素晴らしい学びと成長の機会となることを心よりお祈りしています。
本記事の情報は2025年現在のものです。授業料や入学条件は変更される可能性がありますので、最新情報については各学校に直接お問い合わせください。
Leave a Reply